Anthem(アンセム)とは Part 2 – 音楽用語

公開日:  最終更新日:2020/06/30

 

意味

元々の意味は聖公会の教会音楽の一種、聖歌、交唱賛美歌、国歌のこと。

特定の集団のシンボルとしての賛歌、祝いの歌、祝曲。

転じて、ある音楽ジャンルや音楽ムーブメント、サブカルチャー等のシンボルとみなされる代表曲のこと。さらに意味を弱めて定番曲、名曲のこと。

過去の音源を聴き込む余裕がないほど旧譜の蓄積が進んでしまった2000年代以降は、目立った曲をアンセムとして管理することで音楽シーンを把握することが多い。例として、2018年アンセム、など。

アンセムという音楽用語の定着は、アルバム単位の「名盤」ではなく曲単位の「名曲」を基準としてダウンロード購入で音楽収集する時代を反映している。

それと同時にアルバム内の隠れた名曲を探す=ディグするという逆の音楽収集方法にも価値が見出されている。

 

類似の用語: Banger(バンガー)、Club Banger(クラブ・バンガー)、Disco Banger(ディスコ・バンガー)、Killer Tune(キラー・チューン)、Killer Track(キラー・トラック)

用例

代表曲

The Greatest Indie Anthem Ever revealed – NME

 

The Prodigy – Charly [1991]

ちょっと下品なくらいのハードコア・テクノやトランス・ミュージック等でドラッグを使用して盛り上がる英国発の野外クラブイベント Rave(レイブ)のアンセム、レイブ・アンセムです。音楽的にはかなり幅があり、複数のジャンルから多くのアンセムが挙がります。

Underworld – Born Slippy .NUXX [1995]

特定ジャンルに押し込めて語るのは難しいのですが、あえて言うなら明らかに90年代のクラブ・アンセムです。(この曲はレイブ・アンセムやイビザ・アンセムでもあります。)

Oasis – Don’t Look Back In Anger [1996]

イギリスの国歌とまで言われたインディーロック・アンセム。マンチェスターで発生したアリアナ・グランデのコンサート会場における自爆テロ事件でも追悼アンセムとして歌われました。

インディーロックとは元々、Independent Label(インディペンデント・レーベル)からリリースされるマイナーなロックを指していましたが、現在ではメジャーレーベルからデビューするロックバンドも含まれ「インディーロック・サウンド」のテイストを持つ楽曲すべてを指しています。その多くがBritpop(ブリットポップ)ムーブメントとかぶります。

Stone RosesとNirvanaの洗礼を受け入れたかどうかが、旧世代と新世代を分け隔ててしまうほどその後の日本人の洋楽ロック観に大きなジェネレーションギャップを生みました。
The Stone Roses – Waterfall [1988]

名盤「OK Computer」から一周巡ってアンセムは「クリープ」に帰着、BBCでの最多オンエアはこの曲と「No Surprises」。
Radiohead – Creep [1992]

Blur – Song 2 [1997]

The Strokes – Last Nite [2001]

Arctic Monkeys – Mardy Bum [2005]

Pitchfork:The 10 Best Britpop Albums

My Chemical Romance – Welcome To The Black Parade [2006]

ハードコア・パンクに属するエモーショナル・ハードコア(エモコア)にルーツを持ち、エモパンク~メロコア(メロディックパンク)、ポップパンク、パワーポップ、メタルコア、ミクスチャーまでひっくるめて、現代の視点から総合的に「広義のEmo(エモ)」としてコンパイルされる、とびきりキャッチーでエモーショナルなティーンエイジャー向けの楽曲群から、BBC Radio 1 の鉄板 Emo Anthem(エモ・アンセム)x3。

Linkin Park – In The End [2000/2001]

Evanescence – Bring Me To Life [2003]

エモ・アンセム 60選

 

Roy Davis Jr ft. Peven Everett – Gabriel [1996]米

リリース当時にはまだ存在していなかったジャンル、UKガラージのアンセムです。米国シカゴでハウスミュージックとして制作され、後に英国で2 Step(ツーステップ)/UKGの基盤となった曲として、英国BBC Radioが選ぶ「ダンスミュージックを形作った過去30年史上の重要曲」にも選出されています。最頻出UKガラージヒット「Flowers」と合わせて。

Sweet Female Attitude – Flowers [1999]英

Stardust – Music Sounds Better With You [1997]仏

画像はDaft Punk(ダフト・パンク)のThomas Bangalter(トーマ・バンガルテル)が1997年に手掛けたフレンチ・ハウス。当時はNu Disco(ニューディスコ)という言葉すら存在していませんでしたが、現在はニューディスコ・アンセムとされる曲です。もちろんフレンチハウス・アンセムと呼んでも構いません。

Stardust – Music Sounds Better With You [1997]仏

Modjo – Lady (Hear Me Tonight) [2000]仏

Moloko – Sing It Back [1998]英

「時計じかけのオレンジ」に登場する麻薬入りミルクから命名したエレクトロポップ/ダンスポップ・デュオ、モロコによるイビザ・アンセム。クラバーの聖地、スペインのイビザ島のクラブカルチャーを代表する曲です。

Nightcrawlers – Push The Feeling On (Prod. by MK) [1992]英

Kenny “Dope” Presents The Bucketheads – The Bomb! [1994]米

David Morales – Needin’ U [1998]米

 

EDMアンセム

有名曲の数が多くキリがないため、初期のEDMアンセムを中心にいくつか挙げます。 EDMアーティストはヒット曲の次作あたりに人気が高まるため、YouTubeの視聴回数だけで判断するとアンセムを見誤ってしまう点に注意が必要です。(リアルタイムでなく少し間をおいてから評価が定まる事が多いです。流行後もヘビーにプレイ/オンエアされるような曲が本物のアンセム)

Skrillex – Scary Monsters And Nice Sprites [2010]

Avicii – Levels [2011]

サンプリング:Etta James – Something’s Got A Hold On Me [1962]

Otto Knows – Million Voices [2011]

LMFAO – Party Rock Anthem ft. Lauren Bennett, GoonRock [2011]

David Guetta feat. Sia ‎– Titanium [2011]

Nicky Romero – Toulouse [2011]

Porter Robinson – Language [2012]

Nicki Minaj – Starships [2012]

Baauer – Harlem Shake [2012]

Swedish House Mafia – Don’t You Worry Child ft. John Martin [2012]

Showtek ft. We Are Loud & Sonny Wilson – Booyah [2013]

Martin Garrix – Animals [2013]

DVBBS & Borgeous – TSUNAMI [2013]

DJ Snake, Lil Jon – Turn Down for What [2013]

Disclosure – You & Me feat. Eliza Doolittle (Flume Remix) [2013]

Zedd – Clarity ft. Foxes [2013]

Armin van Buuren feat. Trevor Guthrie – This Is What It Feels Like [2013]

Lana Del Rey vs Cedric Gervais – Summertime Sadness (Remix) [2013]

Vicetone & Tony Igy – Astronomia [2013/2020]

2020年Tik Tok発のインターネットミームになってしまったガーナ共和国「棺桶ダンス」の原曲、2013年ロシアのTony Igy(トニー・イギー)によるEDMソング「Astronomia(アストロノミア)」です。BBC Radio 1もこの勢いを無視できず、ついにリアルなダンスアンセムに入れてしまいました。

Coffin Dance Meme | Astronomia Meme Compilation 2020

Ariana Grande – Break Free ft. Zedd [2014]

Dimitri Vegas, Martin Garrix, Like Mike – Tremor [2014]

Calvin Harris – Summer [2014]

Tiësto – Wasted ft. Matthew Koma [2014]

Alesso – Heroes (We Could Be) ft. Tove Lo [2014]

Dillon Francis, DJ Snake – Get Low [2014]

Steerner, Martell & William Ekh – Sparks (ft.Corey Saxon) [2015]

アジア~日本国内ウケのアンセム!

Major Lazer & DJ Snake – Lean On feat. MØ [2015]

Dillon Francis, Skrillex – Bun Up the Dance [2015]

Kygo – Firestone ft. Conrad Sewell [2015]

Alan Walker – Faded [2015]

Diplo & Sleepy Tom – Be Right There [2015]

Mike Posner – I Took A Pill In Ibiza (SeeB Remix) [2015/2016]

The Chainsmokers – Closer ft. Halsey [2016]

Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love [2016]

Martin Garrix & Dua Lipa – Scared To Be Lonely [2017]

Marshmello ft. Bastille – Happier [2018]

 

 

 

 

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