Digger(ディガー)/Crate Digger(クレイト・ディガー/クレート・ディガー)とは – 音楽用語

公開日:  最終更新日:2019/10/10


ディガーとは ~ 音楽用語

Digger、Record Digger、Crate Digger、Vinyl Digger

元々はヒップホップ用語で、レコード店をまわり、DJプレイやサンプリングのネタを求めて古いレコード漁りをする人のこと。レコード・ディガー、ヴァイナル・ディガー。音源堀り。単純にディガーと呼ぶことが多い。日本では音源を探す事を「ディグる」「ディグする」と表現することも。

Crate=バスケット  +  Digger=掘る人、発掘する人

つまり、バスケットに放り込まれて人が見向きもしないようなジャンク品扱いのレコードから、有用な音源を探す人のこと。マニアックなレコードコレクターのこと。

Urban Dictionary – Cratedigger
Urban Dictionary – Crate Digging

Gilles Peterson Goes Crate-Digging in Havana (字幕機能を日本語へ)

アーティスト

海外のディガーは実際、挙げればキリがありません。John Peel(ジョン・ピール)※7万枚 やGilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)※3万枚 のようなBBCの大物DJは、当然のごとく全員がレコード・コレクター/ディガーです。アーティストでは DJ Shadow の6万枚、DJ Questloveの5万枚が知りうる中では巨大です。

有名どころのアーティストでは、J Dilla(ジェイ・ディラ)、DJ Jazzy Jeff (DJジャジー・ジェフ)、 Madlib(マッドリブ)、Dimitri From Paris(ディミトリ・フロム・パリ)、 Mark Ronson(マーク・ロンソン:Uptown Funk ft. Bruno Mars)、Four Tet(フォー・テット)、Midland(ミッドランド)、Caribou(カリブー)、Joey Negro(ジョーイ・ネグロ)、Ed Motta(エヂ・モッタ)、DJ Questlove(DJクエストラブ:ザ・ルーツ)、Cut Chemist(カット・ケミスト:ジュラシック5)、Peanut Butter Wolf(ピーナッツ・バター・ウルフ)、DJ Shadow(DJシャドウ)などが挙げられます。

 

ディガーはレコードコレクターと似て非なるもの

著名なレコードコレクターの所有枚数は100万枚単位ですが、ディガーとしての観点からは活用のされ方が重要であって枚数や購買力を競い合うものではないのでここでは比較は避けます。

「ちゃんと、というか全然聴いてないだろw」とツッコミたくなる世界的レコードコレクター、ブラジルの実業家 Zero Freitasの倉庫。

活用例

East of Underground – I Love You For All Seasons

ベトナム戦争下でアメリカ陸軍の兵士によって結成されアーミーバンドとして活動したEast Of Undergroundがフランクフルトのスタジオにて録音したウルトラレアな軍用プロモーションLPに収録されたThe Fuzz「I Love You for All Seasons」のカバー曲。アトランタ出身の若手ラッパー、21 Savage(トゥエンティワン・サヴェージ)のヒット曲に使われました。

East of Underground – I Love You For All Seasons [1971]米

The Fuzz – I Love You for All Seasons [1970]米

21 Savage – A Lot (ft. J. Cole) [2018]米

ラタ・ラマザー The Greatest Name That Lives

日本のDisk Union(ディスクユニオン)でも激レア盤に挙げられている(オリジナルは1000ユーロ)、トリニダード・トバゴのインド人コミュニティから生まれたインド少女のレコード、Lata Ramasar(ラタ・ラマザー)「The Greatest Name That Lives」を応用したCaribou(カリブー)の曲。数学者でもあり博学なカリブーらしい音楽資産の再利用法です。

Lata Ramasar – The Greatest Name That Lives [1980](激レア盤)インド/トリニダード・トバゴ共和国

CARIBOU – Mars [2014]カナダ

2015/07/23 BBC Radio1 Four Tet with Caribou, Floating Points

 

グロリア・アン・テイラー Love is a hurting thing

2000年代初頭にクレート・ディガーによって発掘され、ディープファンク・シーンを一変させた名曲。正式に再発行されるまでの間、ヴァイナルコピーがeBayで1,500ドル以上になった事もありました。

Gloria Ann Taylor – Love is a hurting thing [1973]米

Lack of Afro – Where It’s At [2007]英

 

ヒース・ブラザーズ Smiling Billy Suite Pt.2

Strata-Eastからリリースされたスピリチュアル・ジャズのアルバム「Marchin’ On!」の収録曲。Nasの「One Love」でサンプリングされ再プレスされるまで激レア盤として高値のついていた曲です。

Heath Brothers – Smiling Billy Suite Pt.2 [1976]米

Nas – One Love [1994]米

 

 

参考

YouTubeの「Crate Digger」シリーズでは、主要なディガー・アーティストが閲覧できます。

 

「The Vinyl Factory」のCrate Diggers特集でも、DJやミュージシャンのレコード収集の様子が分かります。

The Vinyl Factory – Crate Diggers

 

この「再利用できる音楽資産」の層の厚さこそが、洋楽と邦楽のイノベーション・パワーのクリティカルな違いだということが良く分かります。90年代に飛躍をみせた邦楽が、その後失速した原因の一つかもしれませんね。(音楽文化圏での孤立や芸能重視の音楽界、放送メディアによる鎖国的状況など理由は山ほどありますが)

サンプリングを使用した電子音楽は、どうしても旧態依然のロッキストから軽んじられ易い傾向にありますが、膨大な音源からネタを探して再構成する(湯舟に浸かって鼻歌を思いつくよりも膨大な)苦労を知れば、レコード・ディギング自体が音楽制作の重要なプロセスであることが分かります。

 

 

海外

世界の驚くべきレコードコレクション | Music – Red Bull
Discogs – Kon(King Of Nothing) ディスコグラフィー
Motor City Drum Ensemble – RA / TOKYO SCENE NEWS / XLR8R

日本

 

 

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