UKガラージ/UKG/2-Step(ツーステップ)とは Part 1 – 音楽ジャンル

意味
2-Step Garage(ツーステップ・ガラージ)、略して2-Step(ツー・ステップ)
NY Garage(ニューヨーク・ガラージ)の影響を受け、90年代中盤に英国で誕生したUKガラージのサブジャンル。
※Garage(ガラージュ/ガラージ)およびGarage House(ガラージハウス)は、Larry Levan(ラリー・レヴァン)がレジデントDJを務めていたNYのクラブ Paradise Garage(パラダイス・ガラージ ※駐車場の建物を改装して営業していた事から由来)が語源。
※Garage Rock(ガレージロック=自宅の車庫で練習していた事から由来)のガレージと単語は同じですが語源が異なります。
ガラージという言葉は本来「Paradise Garageでプレイされていたような広範囲の音楽」(生演奏のディスコソングから電子音楽化されたハウスミュージックまでを含む)を非常にアバウトに捉えた総称であり、当初は黒人訛りの発音にならってガラージュと呼ばれていました。
※ガラージュとは元々ラリー・レヴァン等の音楽マニアによって発掘/厳選された(メインストリームではない)ディスコソングの楽曲群を指す言葉で、Paradise Garage閉店後のハウス時代では、それらのテイストを継承してシカゴ/NY/NJでインディーリリースされたハウスミュージックをガラージ・ハウスと呼びます。
以下はNYガラージの創始者ラリー・レヴァンが音響設計を手掛けたロンドンのクラブ Ministry of sound。その後ドラッグ禍に苦しみDJの命であるレコードを売りさばきながら極貧のうちに亡くなりました。
※UKガラージの登場により、NYガラージおよびニュージャージー/シカゴ産ガラージは対比的にUSガラージとも呼ばれます。
90年代中盤のSpeed Garage(スピード・ガラージ)の誕生を端緒として、90年代後半には音楽ジャンルとしてのUK Garage(UKガラージ)が確立。1997年にそのサブジャンルとして2-Step(ツーステップ) が誕生、UKガラージを代表する楽曲スタイルとして成長しました。
現在では「2-Step」だけを抽出してプレイされる機会も減っており、まとめて「UK Garage」略して「UKG(ユーケージー)」としてコンパイルされることが多くなっています。
この2-Step(ツーステップ)は由来とするUS Garageからパーカッシブな方向へ進化したUK Garageの中でも、従来のFour-on-the-Floor(4つ打ち)に適合しない不規則なリズムパターンを特徴としており、現在においてもBassline(ベースライン)等の4/4系のビートと人気を二分しています。
典型的なツーステップのドラムパターンは、ビートを飛ばしたしたバスドラム(キックドラム)と3連符を使ったパーカッション要素によりシャッフルされたリズムから成り、ハウスやテクノなどと異なるビートを作り出しています。
(※ UKガラージ(UKG)全体のくくりでは、オーソドックスな4つ打ちのリズムパターンの楽曲も含まれます。)
参考資料:
The Gardian : The best UK garage tracks – ranked!
Red Bull : UKガラージを生んだパーティーHAPPY DAYS
Red Bull : 今もフレッシュに響くUKガラージ ベスト10
Red Bull : UKダブステップ黄金期を代表するアルバム 10選
UKガラージはどのようにしてダブステップになったのか?
2019.1.6 追記 Resident Advisorより(字幕機能付き)

関連)Dubstep(ダブステップ)とBrostep(ブロステップ)の違い
That UK Sound – UK Garage & Bassline

Red Bull Music Academy:UKガラージを生んだパーティーHAPPY DAYS
2023年ダイジェスト(随時入替更新)
Villager – Never Gonna Be [2023.5]米 UKG/2-Step
ワシントンD.C.のDJ/プロデューサー Villager(ヴィレッジャー)ことAlexander Youngより、BBC Radio 1 ローテーション曲。米国にもUKGの波が来てるようですが、Burial(ブリアル)臭もある浮遊感+サイケなアレンジ。

Champion & Ruby Francis – Stuck Right Here [2023.5]英
ロンドンのUKガラージDJ/プロデューサー Champion(チャンピオン)の哀愁美メロ 2-Stepソング! BBC Radio 1 ローテーション。

Blinkie, Bugzy Malone, Star.One – All Of Me (Do For Love) [2023.4]英 UKG/2-Step
ロンドンのDJ/プロデューサー Blinkie(ブリンキー)とUKラッパーBugzy Malone(バグジー・マローン)、UKGデュオStar.One(スター・ワン)より、今年3月に他界したボビー・コールドウェルのAOR名曲「What You Won’t Do For Love(邦題:風のシルエット)」ネタの2ステップソング! BBC Radio 1’s Hottest Record。

Love Remain – With You, I Can Be Anything [2023.4]英
ロンドンのUKガラージ系DJ/プロデューサー Love Remain(ラブ・リメイン)より、Jersey Club(ジャージークラブ)のビートを取り込んだ新曲、BBC Radio 1 ローテーション。

Higgo – Don’t Wanna Be Talking [2023.3]英
サウスイーストロンドンのUKG/Basslineプロデューサー/DJ、Higgo(ヒゴ)より哀愁メロの新曲!チャート上昇 & BBC Radio 1 ローテーション。

Eliza Rose – Better Love [2023.3]英 UKG/2-Step
昨年は「B.O.T.A.」をヒットさせたEliza Rose(イライザ・ローズ)より新曲! BBC Radio 1’s Hottest Record。プロデュースはMura Masa(ムラ・マサ)。

Skrillex, Porter Robinson, & Bibi Bourelly – Still Here (with the ones that i came with) [2023.2]米
2月17日にNewアルバム『Quest for Fire』と翌日に付属アルバム『Don’t Get Too Close』をリリースしたスクリレックスより、弟子ポーター・ロビンソンとのコラボによるUKG/2-Stepソング! BBC Radio 1 超ヘビロテ曲。

Skrillex, Yung Lean, & Bladee – Ceremony [2023.2]米/瑞

7月ジャパンツアー決定
salute – Wait For It [2023.2]英(墺)
今年7月21日@CIRCUS OSAKA/7月22日@CIRCUS TOKYOで初のジャパンツアーが決定したウィーン育ちマンチェスター在住のDJ/プロデューサー salute(サルート)より、チャート上昇&BBC Radio 1’s Hottest Record & 超ヘビロテ曲。

ATRIP – Me + You [2022.11]英
元々は攻撃的なBass Houseを得意としていたサウスロンドンのDJ/プロデューサー ATRIP(エートリップ)の昨年リリース曲、今春BBC Radio 1 ローテーション。Salute(サルート)に近いテイストの美メロ UKG/Bassline。

Interplanetary Criminal x Porij – Don’t Hurt Me [2023.2]英 UKG/Bassline
昨年Eliza Roseの「B.O.T.A.」をヒットさせたInterplanetary Criminalと、Piri & TommyのTommy Villiers(トミー・ヴィラーズ)を擁するバンドPorij(ポリジ)とのコラボ曲、BBC Radio 1 ローテーション。

Piri & Tommy Villiers – Updown [2023.2]英
ピリ&トミーより、ハイパーポップ調にしたという最新曲、BBC Radio 1’s Hottest Record。ピリさんはトミーとカップル解消しちゃったけどコンビは継続、Twitterのエゴサーチで反応を見ていつも日本に行くのを楽しみにしてらっしゃるのでもっと書き込むべし!

Lawrence Hart – First Light [2023.3]英 UKG/2-Step
IDM/エレクトロニカ寄りだったサウスロンドンの音楽プロデューサー/マルチインストゥルメンタリスト Lawrence Hart(ローレンス・ハート)の新曲もUKガラージ調に! BBC Radio 1 ローテーション。

Bklava, Jamie Boy Bassline – It’s Your Time [2023.1]英
ブライトン出身のBklava(ブクラヴァ *)と ウエストヨークシャーのJamie Boy Bassline(ジェイミー・ボーイ・ベースライン)のコラボで、2007年のSpeed Garage(スピード・ガラージ)をリメイク、チャート上昇&BBC Radio 1’s Hottest Record。
*レバノン人ゆえに有名なお菓子Baklava(バクラヴァ)をもじった名前

Nathan Dawe x Bru-C – Oh Baby (feat. bshp & Issey Cross) [2023.2]英
Nathan Dawe(ネイサン・ドウ)とグライムMC Bru-C(ブルーシー)のコラボで、2012年Julio Bashmore(フリオ・バッシュモア)のイビザ・アンセム「Au Seve」をUKガラージ・リミックス、BBC Rado 1’s Hottest Record。

Nathan Dawe x Bru-C – Oh Baby 原曲を表示
MJ Cole ft. Piri & Tommy Villiers – Feel It [2023.1]英
UKGの重鎮 MJ Cole(MJコール)とピリ&トミーのコラボ曲、BBC Radio 1 ローテーション。

Skrillex, Fred again.. & Flowdan – Rumble [2022.12-2023.1]米/英 Dubstep
スクリレックス+フレッド・アゲインの豪華コラボにグライムMCフロウダンを加えた新曲! 誕生初期の頃のUKダブステップを(ジャージークラブのビートを加える等により)モダンにアレンジした話題作、BBC Radio 1’s Hottest Record in the World&超ヘビロテ。

2022年ダイジェスト
英国内外からビッグネームアーティストが未だかつてないほど一斉に参入してきた2022年のUKGリスト!!
Nathan Dawe & Talia Mar – Sweet Lies [2022.11]英 UKG/2-Step
2019年にもSweet Female Attitude「Flowers」のリメイク版をヒットさせたNathan Dawe(ネイサン・ドウ)より、今回は1998年Shanks & BigfootによるUKGクラシック「Sweet Like Chocolate」のダンスポップリメイク! BBC Radio 1 ローテーション曲。

Nathan Dawe – Sweet Lies 原曲を表示
ましのみ – STAR STATUS feat. Wez Atlas & 80KIDZ [2022.9]日本 UKG/2-Step
シンガ―ソングライター ましのみ&ラッパー Wez Atlas(ウェズ・アトラス)のコラボに、エレクトロデュオ 80KIDZ(エイティーキッズ)のサウンドプロデュースを加えた由緒正しいUKガラージ/2-Step新曲!

Eliza Rose & Interplanetary Criminal – B.O.T.A. (Baddest Of Them All) [2022.6]英 UKG/Bassline
90年代ロンドンの海賊ラジオ局から発展したRinse FM(リンスFM)のUKガラージDJ/プロデューサー、Eliza Rose(イライザ・ローズ)よりBassline(ベースライン)調の新曲、BBC Radio 1 超ヘビロテ & UKチャート1位獲得曲。原曲はリサ・リサ&カルト・ジャムによるハウス転向後の曲。

piri & tommy – words [2022.4-6]英
マンチェスターのエレクトロポップ・バンド PORIJ(ポリジ)のヴォーカル/ギター Tommy Villiers(トミー・ヴィラーズ)とそのガールフレンド Piri(ピリ)より、昨年のDnBヒット「Soft Spot」に続くUKGヒット、BBC Radio 1 Hottest Record in the World & ヘビロテ曲。

PinkPantheress ft. WILLOW – Where you are [2022.4]英/米
Mura Masa(ムラ・マサ)とSkrillex(スクリレックス)の豪華プロデュース陣による、PinkPantheress(ピンクパンサレス)とウィル・スミスの娘 WILLOW(ウィロー)のコラボ曲はUKガラージ! BBC Radio 1’s Hottest Record & ヘビロテ。

Disclosure x Raye – Waterfall [2022.3]英
ディスクロージャーとダンスポップシンガーRaye(レイ)のコラボによる新曲! BBC Radio 1’s Hottest Record & ヘビロテ。

Charli XCX – Beg For You (ft. Rina Sawayama) [2022.1]英/日
チャーリーXCXとリナ・サワヤマの初コラボ曲は2ステップ/UKガラージ! BBC Radio 1 ヘビロテ。原曲は2006年スウェーデンのユーロダンスポップ! プロデュースはDigital Farm Animals。

Charli XCX – Beg For You 原曲を表示
UKガラージの歴史(90’s~)
4/4(フォー・フォー:4つ打ち) Garage 時代
NY Garage/Speed Garageのアンセム、Can You Feel It
まだSpeed Garageという言葉が誕生していなかった1991年、NYハウスの重鎮であるトッド・テリーによるNYガラージハウス・アンセム。
Todd Terry presents CLS – Can You Feel It (In House Dub) [1991]米 NY Garage/UK Garage/Speed Garage

米国製 UK Garageクラシック、Let’s groove
NYのレーベル「Strictly Rhythm」からリリースされた有名曲も、現在ではUK Garageのアンセムとされています。もちろん当時はUK Garageなどと認識されておらず、NYガラージ・ハウスとして扱われていました。・・・つまりUKGとは制作国だけでなく、楽曲スタイル/選曲群の意味も含まれているのです。この曲には後に連なる楽曲群のパーカッシヴなエッセンスが詰まっています。
曲のタイトルはオリジナルのメロディラインであるEarth, Wind & Fireのダンクラ(Dance Classic)名作「Let’s Groove」から来ています。
George Morel – Let’s groove [1993]米 NY Garage / UK Garage

史上初の英国製 UKガラージ、Feel My Love
まだUK Garageというジャンルが確立されていない時代の1991年に Matt “Jam” Lamontが制作し1993年にレコード化。英国初のガラージ・ハウスとみなされている曲です。
The Jam Experience – Feel My Love [1993]英 UK Garage / Speed Garage

UK Garageクラシック、Together(トゥゲザー)
単なるイギリス製のGarage Houseでしかなかった頃のGrant Nelson(グラント・ネルソン)による曲。前述のNYガラージと同様のリズムパターンで、まだFour-on-the-Floor(4つ打ち)を使用しており、2-Stepでもありません。
Speed Garage(スピード・ガラージ)のパイオニア DJ EZ(イーゼット)はこの曲をピッチを速めてプレイしていました。現在ではUKGクラシックとして扱われています。
24 Hour Experience – Together [1994]英 UK Garage / Speed Garage

Godfather of UK Garage、トッド・エドワーズ
UK Garageのパイオニア、Todd Edwards(トッド・エドワーズ)の初期代表曲です。彼のお家芸 Vocal Chop(ボーカルチョップ=音声をコラージュするサンプリング手法)は、現代のエレクトロに継承されています。後に日本のm-floのリミックスなども手掛けています。
Todd Edwards – Saved My Life [1995]米 UK Garage / Speed Garage

St Germain – Alabama Blues (Todd Edwards Mix) [1995]仏/米 UK Garage/Speed Garage

UK Garage黎明期のアンセム、Gabriel(ガブリエル)
US Garage(Garage House)に対抗してUK Garageというジャンルが誕生したばかりの頃の曲。
2-Stepの原型である「バスドラとスネアの交互打ち」という非常にシンプルなリズムパターンを使用しています。
米国シカゴで製作され、UK Garageとして扱われている曲です。Roy Davis Jr.(アシッドハウスを生んだDJ PierreのユニットPhutureのメンバー)、Peven Everett(シンガー)、共にシカゴハウス。
元々ハウスレコードとして制作され後にUKGの基盤となった曲として、英国BBC Radioが選ぶ「ダンスミュージックを形作った過去30年史上の重要曲」にも選出されています。
Roy Davis Jr ft Peven Everett – Gabriel [1996]米/英 US Garage / UK Garage

Kim English – Nite Life (Armand Van Helden Club Mix) [1996]米 UKG/Speed Garage

Nu-birth (187 Lockdown) – Anytime [1996] UK Garage

Smokin Beats – Dreams [1996] UK Garage

Tina Moore – Never Gonna Let You Go (Kelly G Remix)
元々は1995年の米国R&Bヒットですが、1997年のKelly GリミックスがUKガラージとしてヒット。2-Step完成形の一歩手前と言ったところでしょうか。
Tina Moore – Never Gonna Let You Go (Kelly G. Bump-N-Go Mix) [1997] UK Garage/2-Step

TJR feat. Xavier – Just Gets Better [1997] UK Garage

Scott Garcia ft. MC Styles – It’s A London Thing [1997] UK Garage

1996年Aaliyah「One In A Million」を使用したディープなUKガラージ。
Groove Chronicles – Stone Cold [1997] UK Garage/2-Step

2-Stepのクラシック・アンセム、Hyperfunk(ハイパーファンク)
Jungle(ジャングル)などをオンエアしていたロンドンの海賊ラジオ局から2-Stepがブレイクし始めた1998年、ほぼ無名のアーティスト Antonio(アントニオ)によるアンダーグラウンド・ヒット。お馴染みの2-Stepビートが完成しています。クラシックであるが故に、2-Stepのリズムの本質がよく分かります。
Antonio – Hyperfunk [1998] UK Garage/2-Step

こちらも2-Step黎明期(れいめいき)の海賊ラジオ局でのインディーヒット曲。
Future Underground Nation – The Way [1999] UK Garage/2-Step
F.U.N – It’s The Way [Unknown] UK Garage/2-Step

Shanks & Bigfoot – Sweet Like Chocolate [1998]
2週にわたってUKチャート1位を獲得したポップス寄りのUKガラージ。

Chick(ナイル・ロジャース)の有名曲「Good Times」ネタの曲です。
Da Click – Good Rhymes [1998] UK Garage/2-Step

MJ ColeことMatt Colemanのプロデュース曲。
Ramsey & Fen – Love Bug (Prod. by MJ Cole) [1998] UK Garage/2-Step

Tony Momrelle – If You Were Here Tonight [1998] UK Garage/2-Step

Artful Dodger and Romina Johnson – Movin Too Fast [1998]

後にSweet Female Attitudeの名作「Flowers」を手掛けることになるSunship(サンシップ)ことCeri Evans(ケリー・エヴァンス)によるJhelisa(ジェリーサ)のリミックス。
Jhelisa – Friendly Pressure (Sunship Into The Sunshine Mix) [1998]
Sunship – Friendly Pressure (Into The Sunshine Mix) [1998] UKG/2-Step

Sunship – Cheque One-Two [1998]

Sunship ft. Anita Kelsey And R.B.– Try Me Out [1999]

Shola Ama – Imagine (Asylum Remix) [1999] UKG/2-Step

アンダーグラウンド・ヒット、Scrappy(スクラッピー)
グランドビートを生み出した屋敷豪太と同様にSoul II Soulの裏方クリエイター出身で、2-Step Garageの立役者となった Wookie(ウーキー)ことJason Chueの重要曲です。UKベースミュージックへの道を開き、Disclosure、Rudimental、Skreamなどのヒットメーカー達に大きな影響を与えた人物です。ダブステップの特徴であるベースのうねりが登場している事に注目!
Wookie – Scrappy [1999] UK Garage/2-Step

Wookie – Battle feat. Lain [2000] UK Garage/2-Step

Wookie – What’s Going On [2000] UK Garage/2-Step

定番曲、ゼド・バイアスのNeighbourhood(ネイバーフッド)
UK Garage/2-Stepとは何かと問われたら、この曲を挙げておけばまず間違いありません。
Zed Bias feat. Nicky Prince & MC Rumpus – Neighbourhood [1999] UK Garage/2-Step

DJ Zinc – 138 Trek [1999] UKG / Breaks

Antonio「Hyperfunk」のリズムトラックをそのまま使用したヒット曲。
DJ Luck & MC Neat – A Little Bit Of Luck [1999] UK Garage/2-Step

Kele Le Roc – My Love (10º Below Vocal Mix) [1999] UK Garage/2-Step

Gabrielle – Sunshine (Wookie Main Mix) [1999] UK Garage/2-Step

Ed Case feat. Shelley Nelson – Something In Your Eyes (K Warren Mix) [1999/2000] UK Garage/2-Step

90年代R&BテイストのUKGアンセム、Flowers
エリック・サティ「ジムノペディ」のメロディが組み込まれた、典型的な90年代Female R&BとUK Garageの中間的なヒット曲、UKチャート最高2位! 代表的バージョンはMVにもなっているSunshipのミックス。
2020年にはNathan Daweによるハウスカバーもヒット、現在においても頻繁にオンエアされるアンセム曲です。
Sweet Female Attitude – Flowers [1999-2000] UK Garage/2-Step/R&B

最も洗練されたオシャレUKGアンセム、Sincere(シンシア)
多くの2ステップソングを手掛けたMJ ColeことMatt Colemanの代表曲!
MJ Cole – Sincere [2000] UK Garage/2-Step

アーキテックス – Body Groove
デビューシングルにしてUKチャート3位!
Architechs ft. Nana Body Groove [2000] UK Garage/2-Step

2-Stepから誕生したスター歌手、Sia(シーア)とCraig David(クレイグ・デイヴィッド)
14年後に大スターとなるSia(シーア)ことSia Kate Isobelle Furler を最初のヒットに導いたのは、Exemenの名義でリミックスを手掛けた前述のWookie(ウーキー)でした。この「Little Man」では彼女自身が作曲に関わっています。以下の2曲はUKG特集でも必ず登場する有名曲です。
Sia – Little Man [2000]豪/英(当時はS.i.Aと表記)UK Garage/2-Step

Craig David ft. Artful Dodger – Rewind [2000] UK Garage/2-Step

元Spice Girls(スパイス・ガールズ)にしてベッカムの嫁、ヴィクトリアのヒットです。
True Steppers feat.Dane Bowers & Victoria Beckham – Out Of Your Mind [2000] UK Garage/2-Step

True Steppers – True Step Tonight ft. Brian Harvey, Donell Jones [2000] UK Garage/2-Step

Lonyo – Summer Of Love [2000] UK Garage/2-Step

2019年に大ヒットしたJoel Corry「Sorry」の原曲です。
Monsta Boy – Sorry [2000] UK Garage/2-Step

Artful Dodger & Robbie Craig feat. Craig David & – Woman Trouble [2000] UK Garage/2-Step

原曲は1987年Kelly Charlesの「You’re No Good for Me」。
Oxide & Neutrino – No Good 4 Me (feat. Megaman, Romeo and Lisa Maffia) [2000] UK Garage/2-Step/Breaks

Oxide & Neutrino – Bound 4 da Reload (Casualty) [2000]

B-15 Project feat. Crissy D & Lady G – Girls Like Us [2000] UK Garage/2-Step

Gorillaz – Clint Eastwood (Ed Case Remix) [2000] UK Garage/2-Step

和製 2ステップの代表曲、m-flo の Come Again
美麗なメロディを2-Stepに乗せ、見事なアレンジで和洋折衷を果たした、日本にとって記念碑的な名作! 邦楽が洋楽のトレンドに背を向けず真っ向から向き合っていた時代の、渋谷系に始まった「元禄文化」ならぬ「平成文化」終盤の産物です。
日本国内でツーステップの曲を制作するとき、英国の曲ではないために「UKガラージ」と名乗りにくく、これが日本国内で「2-Step」の名称だけが独り歩きして「UK Garage」全体への理解が進みにくかった理由だと分析。
m-flo – come again [2001]日本 UK Garage/2-Step

⭐︎Taku Takahashi (m-flo) – come again 解説 (2022.12.25)

Utada Hikaru – Final Distance (m-flo Remix) [2001]日本 UK Garage/2-Step

UKチャート1位を獲った宅録UKG、Gotta Get Thru This
自宅の寝室でDAWソフト「Reason」とマイクを使って制作されたダニエル・ベディングフィールドの宅録ソング! UKチャート1位。
Daniel Bedingfield – Gotta Get Thru This [2001] UK Garage/2-Step

The Wideboys feat. Dennis G – Sambuca [2001]英

DJ Pied Piper & The MC’s – Do You Really Like It [2001]

Mis-Teeq – All I Want (Sunship Edit) [2001] UK Garage

Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)名曲「All I Do」リメイク。
Cleptomaniacs – All I Do (Bump & Flex Club Mix) [2001] UK Garage/2-Step

どちらかというとインディロック・シーンに影響を与えた、UKオルタナティブ・ヒップホップ「ザ・ストリーツ」の代表曲。
The Streets – Has It Come To This? [2001] UK Garage/2-Step

Tonka presents Chip Tunes – Heartjumpa [2001]独 Breakbeat/UK Garage

ヒップホップ・ブレイクの定番、ボブ・ジェームスの「Take Me To The Mardi Gras」ネタ。
Mr Reds – Can You Feel It [2001] UK Garage

Mr. Reds vs. DJ Skribble – Everybody Come On (Can U Feel It) (Stanton Warriors Remix) [2003]英 UKG / Breakbeat

Jammin (DJ Zinc) – Go DJ [2001] Breakbeat/UK Garage/ Breaks

Stush – Dollar Sign [2002] UK Garage

Sticky ft. Kele Le Roc – Things We Do [2003] UK Garage/2-Step

2022年にはMura Masa、Lil Uzi Vert、PinkPantheress、Shygirlによるリメイク曲もヒットした有名曲。
3 Of A Kind – Babycakes [2004] UK Garage/2-Step

Part 2 につづく