2 Step(ツーステップ)とは – 音楽ジャンル

公開日:  最終更新日:2018/09/01

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UKG - UK Garage(2 Step)

意味

2 Step Garage(ツーステップ・ガラージ)、省略して2 Step(ツー・ステップ)

90年代中盤のSpeed Garage(スピード・ガラージ)の誕生を端緒として、90年代後半には音楽ジャンルとしてのUK Garage(UKガラージ)が確立。1997年にそのサブジャンルとして2 Step が誕生、UKガラージを代表する楽曲スタイルとして成長しました。

現在では「2 Step」だけを抽出してプレイされる機会も減っており、まとめて「UK Garage(UKガラージ)」略して「UKG(ユーケージー)」としてコンパイルされることが多くなっています。

このツーステップは由来とするUS Garageからパーカッシブな方向へ進化したUK Garageの中でも、従来のFour-on-the-Floor(4つ打ち)に適合しない不規則なリズムパターンを特徴としており、楽曲数からもUK Garageの大部分を占めています。

典型的なツーステップのドラムパターンは、ビートを飛ばしたしたバスドラム(キックドラム)と3連符を使ったパーカッション要素によりシャッフルされたリズムから成り、ハウスやテクノなどと異なるビートを作り出しています。

(※ UKガラージ(UKG)のくくりでは、不規則なパーカッションであるものの、4つ打ちに近いリズムパターンの楽曲も含まれます。)

代表曲

UK Garageクラシック、Let’s groove(レッツ・グルーヴ)

マイアミのDJがNYのレーベル「Strictly Rhythm」からリリースした有名曲も、現在ではUK Garageのアンセムとされています。もちろん当時はUK Garageなどと認識されておらず、NYガラージ・ハウスとして扱われていました。・・・つまりUKGとは制作国のくくりではなく、楽曲スタイル/選曲群の事なのです。この曲には後に連なる楽曲群のパーカッシヴなエッセンスが詰まっています。

曲のタイトルはもちろん、オリジナルのメロディラインであるEarth, Wind & Fireの「Let’s Groove」から来ています。

George Morel – Let’s groove [1993] NY Garage/UK Garage

 

UK Garageクラシック、Together(トゥゲザー)

まだUK Garageというジャンルが確立されておらず、単なるイギリス製のGarage Houseでしかなかった頃の曲。前述のNYガラージと同様のリズムパターンで、まだFour-on-the-Floor(4つ打ち)を使用しており、2 Stepでもありません。Speed Garage(スピード・ガラージ)のパイオニア DJ EZ(イーゼット)はこの曲をピッチを速めてプレイしていました。現在ではUKGクラシックとして扱われています。

24 Hour Experience – Together [1994] UK Garage/Speed Garage

 

Godfather of UK Garage、トッド・エドワーズ

UK Garageのパイオニア、Todd Edwards(トッド・エドワーズ)の初期代表曲です。彼のヴォーカルをコラージュする独特のサンプリング手法は、現代のエレクトロに継承されています。後に日本のm-floのリミックスなども手掛けています。

Todd Edwards – Saved My Life [1995] UK Garage/Speed Garage

 

UK Garage黎明期のアンセム、Gabriel(ガブリエル)

US Garage(Garage House)に対抗してUK Garageというジャンルが誕生したばかりの頃の曲。

2 Stepの原型である「バスドラとスネアの交互打ちという非常にシンプルなリズムパターンを使用しています。

注目すべきはこの曲が米国シカゴからリリースされたにもかかわらずUK Garageとして扱われていること(Roy Davis Jr.(アシッドハウスを生んだDJ PierreのユニットPhutureのメンバー)、Peven Everett(シンガー)共にシカゴハウス)。つまりUK GarageはUS Garageから移植される形で興ったと言えます。

Roy Davis Jr ft Peven Everett – Gabriel [1996] UK Garage

 

Tina Moore – Never Gonna Let You Go (Kelly G Remix)

元々は1995年の米国R&Bヒットですが、1997年のKelly GリミックスがUKガラージとしてヒット。2 Step完成形の一歩手前と言ったところでしょうか。

Tina Moore – Never Gonna Let You Go (Kelly G. Bump-N-Go Mix) [1997] UK Garage/2 Step

 

2 Stepのクラシック・アンセム、Hyperfunk(ハイパーファンク)

Jungle(ジャングル)などをオンエアしていたロンドンの海賊ラジオ局から2 Stepがブレイクし始めた1998年、ほぼ無名のアーティスト Antonio(アントニオ)によるアンダーグラウンド・ヒット。お馴染みの2 Stepリズムが完成しています。クラシックであるが故に、2 Stepのリズムの本質がよく分かります。

Antonio – Hyperfunk (UK Garage) [1998] UK Garage/2 Step

 

こちらも2 Step黎明期(れいめいき)の海賊ラジオ局でのインディーヒット曲。

Future Underground Nation – The Way (Uk Garage) [1999] UK Garage/2 Step

 

アンダーグラウンド・カルトヒット、Scrappy(スクラッピー)

2 Step Garageの立役者であり、グランド・ビートを生み出した屋敷豪太と同様にSoul II Soulの裏方クリエイターだったWookie(ウーキー)ことJason Chueの重要曲2曲です。UKベースミュージックへの道を開き、Disclosure、Rudimental、Skreamなどのヒットメーカー達に大きな影響を与えた人物です。

Wookie – Scrappy (UK Garage) [1999] UK Garage/2 Step


Wookie – Battle feat. Lain (UK Garage) [2000] UK Garage/2 Step

 

超定番曲、ゼド・ビアスのNeighbourhood(ネイバーフッド)

UK Garage/2 Stepとは何かと問われたら、この曲を挙げておけばまず間違いありません。

Zed Bias featuring Nicky Prince & MC Rumpus – Neighbourhood [1999] UK Garage/2 Step

 

最も洗練されたオシャレUKGソング、Sincere(シンシア)

MJ Cole – Sincere – Original (UK Garage) [2000] UK Garage/2 Step

 

2 Stepから誕生したスター歌手、Sia(シーア)とCraig David(クレイグ・デイヴィッド)

後に大スターとなるSia(シーア)を最初のヒットに導いたのは、Exemenの名義でリミックスを手掛けた前述のWookie(ウーキー)でした。

Sia – Little Man [2000](当時はS.i.Aと表記)UK Garage/2 Step


Craig David ft Artful Dodger – Rewind [2000] UK Garage/2 Step

 

和製 2 Stepの代表曲、m-flo の Come Again

美麗なメロディを2 Stepに乗せ、見事なアレンジで和洋折衷を果たした、日本にとって記念碑的な名曲!ロックと同じで洋楽と邦楽の境界に立ちながら歌謡曲としてもヒットさせるというのが最も難易度が高いのです。「ありがとう」なんて言い訳じみた健全アピールの歌詞じゃなくてもクラブテイストの曲を買うのが自然だった良き時代!ゼクシィや進研ゼミのCM採用を意識せず自由に創作できる時代に戻って欲しいものです。

m-flo – come again [2001] 2 Step

 

Dubstepのパイオニア Horsepower Productions

ダブステップのパイオニア、Horsepower Productionsが2001年にリリースした1stアルバムの代表曲ですが、まだ2 Stepの体裁を保っています。もちろんSkrillex(スクリレックス)のBrostepが登場する以前の、ピュアなダブステップです。

Horsepower Productions – Fist of Fury [2001] UK Garage/2 Step/Dubstep

 

Grime(グライム)への流れを作った Pulse X(パルス・エックス)

ちょうど2 Step GarageとGrime(グライム)の境目にあたるアンダー・グラウンド・ヒットです。2 Stepのリズムパターンを採りながら、Dizzee Rascalの「I Luv U」など2000年代前半の初期グライムの楽曲制作に影響を与えた曲として知られています。

Musical Mob – Pulse X [2002] UK Garage/2 Step/Grime

 

Bassline(ベースライン)の代表曲、Heartbroken(ハートブロークン)

2 Step と Four on the floorの中間的なリズムを取る 4/4(フォー・フォー)/4×4(フォー・バイ・フォー)の流行の一つであり、Grime(グライム)とDubstep(ダブステップ)の影響も受けているUK Garageの一種、Bassline(ベースライン)のアンセム曲です。

T2 feat. Jodie Aysha – Heartbroken [2007] UK Garage/Bassline

 

2001年のヒットソングの2 Stepリミックス

Nitin Sawnhey – Sunset – MJ Cole Remix (UK Garage)[2010] UK Garage/2 Step

 

UK Garage リバイバル (2011~ )

Disclosure – You & Me

何でも余裕で作ってしまうディスクロージャー先生の2 Stepソング

Disclosure – You & Me ft. Eliza Doolittle [2013] UK Garage/2 Step

 

UKGポップスの傑作、シフトキーのTouch(タッチ)

クインシー・ジョーンズ「愛のコリーダ」の作曲者チャス・ジャンケルの血を引いたShift K3Y(シフトキー)のヒット曲も典型的な2 Step/UK Garageの型にこそハマりませんが、それらを継承しています。日本ではほとんど紹介されないまま埋もれてしまった残念な曲の一つです。

Shift K3Y – Touch [2014] UK Garage

UKGをテクノ寄りに振ったSkreamのヒット曲

Skream – You Know, Right? [2016] UK Garage/Tech House

 

FooR, ft. Effie – 3 Words [2017] UK Garage/2 Step

 

2017年の泣ける美メロ 2 Stepソングは間違いなくコレ。SoundcloudもマメにチェックしてるBBC Radio 1Xtra Mista Jam 2017年 UKG特集のピックアップ曲!

Bass Adjustment – Let In The Light (Bad Habit Remix) [2017] UK Garage/2 Step

 

 

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