Baltimore club / Bmore(ボルチモア・クラブ/ビーモア)とは – 音楽ジャンル

公開日:  最終更新日:2023/01/30

 

 

意味

省略名:ビーモア・クラブ(Bmore Club)、ビーモア(Bmore、B-more、B More)

同意語/類義語:ボルチモア・ブレイクス(Baltimore Breaks)… 日本のゲーム系DTMer/同人音楽制作者/EDM愛好者にこの呼び方をする人が多い

ボルチモア・クラブ(略称:ビーモア)とは、1980年代後半に米国のメリーランド州ボルチモアで誕生したダンスミュージック(ブレイクビーツの1ジャンル)を指します。

70年代末のガラージュにルーツを持ち、ヒップホップと(小刻みでスタッカートを使用した)ハウスミュージックを融合、Miami Bass(マイアミ・ベース)、Chicago House(シカゴ・ハウス)、Hip-House(ヒップ・ハウス)、UK Rave(UKレイヴ)などを織り交ぜた楽曲群を指し、2 Live Crew(ツー・ライヴ・クルー)の Luther Campbellや、Frank Ski、Miss Tony、Scottie B.、DJ Spenらがパイオニアであるとされています。

ボルチモア・クラブそのものは、約30年間にわたって複数のジャンル複数のリズムパターンを広範囲に(ボルチモア産の楽曲も含めて)カバーしながら、ビート感~フィールの近い楽曲を集めた 選曲群 もしくは 音楽ブーム に過ぎず、その中で誕生した特定のビートが、2000年代以降に流行したJersey Club(ジャージー・クラブ)のルーツとなったとして知られています。

(このためボルチモア・クラブでは楽曲フォーマットが統一されていません。)

 

Baltimore club(ボルチモア・クラブ)関連映画を表示

 

ボルチモアクラブから誕生し、ジャージークラブのリズムの原型となった曲、ディックコントロール

ボルチモア・クラブ 1993年のヒット曲「Dikkontrol」の5つ打ちのキックパターンが、現在に至るまでジャージー・クラブのリズムトラックの基本となっています。(それにしてもタイトルが下品すぎます!!)

キックパターン | Why Is Jersey Club Music Everywhere Right Now?

TAPP – Dikkontrol [1993]米Baltimore Breakbeat / Hip Hop

Dikkontrol(ディックコントロール)の語源を表示

こちらもTAPPのビーモア人気曲

TAPP – Shake Dat Ass Girl [1993]米Baltimore Breakbeat / Hip House

 

参考:マイアミ・ベース/アトランタ・ベースのビート

Miami Bass~Atlanta Bassのビート/キックパターンについて

 

参考:「UKガラージ」のビートとの違い

UKガラージ(UK Garage)のビート/キックパターンについて

 

NewJeans – Ditto [2022.12]韓

7月にデビューした韓国の5人組ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)より、ボルチモア・クラブ/ジャージー・クラブのビートを組み込んだ最新ヒット。ちなみに8月リリースの「Cookie」は典型的な Future R&B(フューチャーR&B)、2023年リリースの「OMG」はFuture R&BをベースにTrap(トラップ)のビートとUKガラージ調のビートが交互に現れる複雑なスタイルをとっています。

「Ditto」はボルチモアクラブなのか? ジャージークラブなのか? について

ついに本場ニュージャージーの有名リミキサー、DJスリンクまでがブートレグ・リミックスに乗り出し、この曲をガチのジャージー・クラブ曲に仕立てました!

NewJeans – Ditto (DJ Sliink Edit) [2022.12]韓/米 Jersey Club

LANA – PULL UP [2022.11-12]日本

ラッパーのLEX(レックス)を兄に持つ湘南出身のシンガー LANA(ラナ)より。ボルチモアクラブ/ジャージークラブのビートを使用した洋メロの和製R&B隠れ名作。

日本におけるアンセム曲、LMFAO feat. Lil Jon – Shots

おそらく日本のクラブで最も馴染みの深い曲、海外ではドリンキング・アンセムとして知られるLMFAOのヒット曲もボルチモアクラブ/ジャージークラブに該当する曲です。邦楽4つ打ちロックへの応用もセットで。

LMFAO ft. Lil Jon – Shots [2009]米

参考)ヤバイTシャツ屋さん – あつまれ!パーティーピーポー [2016]日本 J-ROCK

 

ビーモアのベースとなったクラシック・ファンク

ヒップホップの創始者 Kool Herc(クール・ハーク)の時代から定番ブレイクビートとして使われてきた、James Brown(ジェームス・ブラウン)とそのバックバンド The J.B.’s(ジェイビーズ)による有名曲「Think」。

Lyn Collins – Think (About It) [1972]米 Soul / Funk (1:22~の箇所)

Thinkブレイクとは? (+Amenブレイク) UKドラムンベース編

Gaz ‎– Sing Sing [1978]

 

ボルチモアクラブ・アンセム Dance My Pain Away

ボルチモアクラブのゴッドファーザー、ロッド・リーが制作したビーモア最大のヒット。ボルチモアを舞台としたHBOの犯罪ドラマ「The Wire」サウンドトラックにも収録。ちょうどLyn Collinsの「Think」とTAPPの「Dikkontrol」がミックスされた、ジャージークラブのテンプレート的なビートです。

Rod Lee – Dance My Pain Away [2005]米Baltimore Baltimore Club

 

 

ビーモアの代表曲

Nairobi – Funky Soul Makossa (Rap) [1982]スウェーデン Electro Funk / Hip Hop

Karen Young – Hot for you [1983]米Philadelphia Electro Funk / Disco / Soul

Dem Niggas – Git The Hole [1987]米Baltimore House

リン・コリンズ「Think」ブレイクを使用したビーモア代表曲x2

Rob Base & DJ EZ Rock – It Takes Two [1988]米NY Hip Hop / Hip House

Fast Eddie – Yo Yo Get Funky [1988]米Chicago Chicago House / Hip House

 

N.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)在籍時のDr. Dre(ドクター・ドレー)とEazy-E(イージー・イー)がプロデュースした西海岸のヒット曲ですが、実質的にマイアミ・ベース/アトランタ・ベースと同じ系譜です。

J.J. Fad – Supersonic [1988]米California Hip Hop / Bass Music

リン・コリンズ「Think」のヒップハウス・カバー!

Farley Jackmaster Funk presents Precious Red – Think [1989]米Chicago Hip House

The 2 Live Crew – C’mon Babe [1989]米Miami Hip Hop / Miami Bass

トライバルハウス名作「Dance」でもお馴染み、Earth People(アース・ピープル)の名義でも知られるSOHO(ソーホー)ことPal Joey(パル・ジョーイ)より。

Soho – Hot Music [1989]米NY Deep House / Jazz House

Stereo MC’s – On 33 [1990]英London Hip Hop

Black Orchidの別名も使うJohnny Perezより、NYガラージハウス専門レーベルStrictly Rhythmの中でも異色のトラック、「Baffalo Gals」ネタ。

Rhythm Warfare – Two Notches [1991]米NY Breakbeat / House

Is That It? – State Of Mind [1991]英 Breakbeat / Techno

Mark One – Hoovers + Spray Cans [1991]英London Breakbeat / Hardcore

2 Bad Mice – No Respect [1991]英London Breakbeat / Hardcore

The Prodigy – Charly [1991]英Essex Breakbeat / Hardcore / UK Rave

The Prodigy – Charly 原曲を表示

 

Scotty B & DJ Equalizer – I Got The Rhythm [1991]米Baltimore

 

Doo Doo Brown ビート

mixmag: The 10 Most Essential Miami Bass Tracks

Miami Bass(マイアミ・ベース)から生まれた、Lyn Collinsの「Think」ブレイクのリピートから成るビートです。

The 2 Live Crew – C’mon Babe (Doo Doo Brown Version) [1989]米 Miami Bass

安っぽいラップですがボルチモア・クラブ・シーンの火付け役となった曲のひとつ

2 Hyped Brothers & A Dog ‎– Doo Doo Brown [1991] Miami Bass

Luke (2 live crew) – I Wanna Rock (Doo Doo Brown) [1991] Miami Bass

Mr. Mixx (2 Live Crew) & Da Roughneck Posse – Oh My Gosh [1993] Miami Bass

 

Cajmere (Green Velvet) – Percolator [1992]米Chicago House

Tag Team – Whoomp! (There It Is) [1993]米Atlanta Atlanta Bass

Frank Ski – There’s Some Whores In This House [1993]米

NYハーレム出身マイアミのHip Hop DJ/プロデューサー Frank Ski(フランク・スキー)によるビーモア・アンセム!

Jimmy Jones – Watch Out for the Big Girl [1993]米

ボルチモアのDJ/プロデューサー 故Jimmy Jones(ジミー・ジョーンズ)によるビーモア・アンセム!(※2021年没)

Ghost Town DJ’s – My Boo [1996]米Atlanta Atlanta Bass / Miami Bass

Griff & Booman – Pick Em Up [1997]

Theo – Shorty U Phat [1997]

ボルチモアのラッパー B Richより。

B Rich – Whoa Now [2002]米Baltimore

1961年マーヴェレッツ「Please Mr. Postman」のリミックス。

Supa DJ Technics – Mr Postman [2006-2008]米Baltimore

1986年ポール・サイモンのヒット曲をリミックス。

Scottie B & King Tut – You Can Call Me Al [2007]米Baltimore

ニュージャージーの重鎮 DJ Tameilより、ボルチモア・クラブでも使われたLil Jon(リル・ジョン)ネタの曲。

DJ Tameil – Get Silly [2008]米NJ Jersey Club / Baltimore Club

K-Swift – Hands Up Thumbs Down [2009]

ビーモア・クイーン! ボルチモアの女性DJ/ラジオパーソナリティ DJ K-SwiftことKhia Danielle Edgerton(※2008年没)によるビーモア・アンセム!

DJ Class ft. Kanye West – I’m The Ish [2009]

ボルチモアのDJ/プロデューサー DJ ClassことDaniel Woodisより。

ボルチモア拠点のDJ/プロデューサー Scottie BことScott Riceより。

Scottie B & King Tutt – African Chant [2013]米Baltimore

Say Wut – R U Ready [2014]

ド迫力! Lil Jon: Baltimore Club Mix 各種

 

 

 

表記誤り:Boltimore Club、バルティモア・クラブ、他

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