Trap / Trap Music(トラップ)とは – 音楽ジャンル

公開日:  最終更新日:2018/05/21

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トラップとは

トラップとは元来ヒップホップのサブジャンルの1つで、現在メインストリームにおいて人気を獲得している音楽の1つです。

日本の音楽リスナーがトラップを語る場合、いわゆる「EDMトラップ」とその発展形を指していることが多く、ここではヒップホップとの関係を明らかにするためにサザン・ヒップホップから順を追って解説します。(エレクトロだけの用語ではないため)

トラップの意味

Trapという言葉自体はストリート由来のもので、ドラッグハウス、麻薬の使用・取引の場所を意味します。実際、トラップのラッパーはよくドラッグや麻薬ギャングに関するラップソングを制作しています。

ただしトラップ・ソングは上記の内容に限定されるわけではなく、普通の生活に関するテーマも扱います。

つまりトラップ・ミュージックの歌詞の本質は、ストリートの生活をリアルに観察した内容を歌い上げたものだという事です。もちろんキャッチーなパーティーチューンにもなります。

トラップの起源

トラップ・ミュージックは1990年代にアメリカ南部のサザン・ヒップホップから興り、2000年代初期にメインストリームで成長し始めました。 そして2000年代に入るとDJ達はシンセサイザーとCrunk(クランク)を融合させて、本物のトラップサウンドを作り出します。

Crunk(クランク)

1990年代初期に始まり、2000年代中期にメインストリームに発展したヒップホップ・ミュージック。サザン・ヒップホップのサブジャンルで、よりダンス/クラブ向けを志向したアップテンポな楽曲を指します。代表的アーティストはLil Jon(リル・ジョン)など。キーボードシンセとドラムマシン、ヘビーなベースライン、シャウトするバッキングヴォーカル、コール&レスポンス(ラップの合の手を入れる)などが特徴。

サザン・ヒップホップという同じ起源を持ち、トラップの原型でもあるため、トラップの親戚関係にある音楽と言われます。またクランクの中心人物、Lil Jon(リル・ジョン)は、トラップの発展にも大きく絡みます。このクランクミュージックはトラップの隆盛とともに減少してゆきます。

YoungBloodZ – Damn! ft. Lil’ Jon [2003]

Usher – Yeah! ft. Lil Jon, Ludacris [2004]

Ciara – Goodies ft. Petey Pablo [2004]

Lil Jon & The East Side Boyz – Get Low [2005]

 

Trap(トラップ)

Trap-A-Holics & DJ Rell – ATLiens (Young Jeezy, T.I. & Shawty Lo)

メインストリームでのトラップ人気を確立した記念碑的なアルバム(Mixtape=インディーリリース)です。

Young Jeezy Ft. Jay-Z- I Put On [2008]


T.I. – Whatever You Like [2008]

 

トラップのサウンドについて

大雑把に言えば、トラップは以下の3つの要素が3分の1ずつ入っていると説明すればピッタリ来ます。

HipHop(ヒップホップ)

ラップソング、曲のテンポは同じくBPM 70~110くらい

Dance Music(ダンスミュージック)

オランダのシンセワークやハードスタイルのサンプリング、EDMソングの要素など

Dub(ダブ)

ヘビーな低音域、曲全体の反復性を強調するなど

 

トラックを制作する際には、ブラス、トライアングル、トリプル・ハイハット、ラウドキック、スナッピー・スネア、そしてTR-808のベースサンプル音などが使用されます。パーカッション・サンプルには、通常、Roland TR-808ドラム・マシンのものが使われます。

参考)DIRTY 808 Trap & Bass Samples

トラップを説明する上で、トラップサウンドを築きあげてきた音楽プロデューサー達を避けて語ることは出来ません。制作スタイルはさまざまですが、DJ Toomp(DJトゥーンプ)、Shawty Red(ショーティ・レッド)、Drumma Boy(ドラマ・ボーイ)、Mannie Fresh(マニー・フレッシュ)などが著名なトラップのプロデューサーとして挙げられます。

そしてさらに、前述のYoung Jeezy and T.I.の成功に続いて、新しい音を探し求めてきたLex Luger(レックス・ルガー)などのアーティスト達がトラップに目をつけるようになります。

Waka Flocka Flame – Hard in Da Paint

2009年/2011年 レックス・ルガーのプロデュース作品

 

トラップの普及

トラップは2009年にヒップホップシーンのメインストリームで爆発して以来、強い存在感を維持してきました。今日では、Future(フューチャー)、Young Thug(ヤング・サグ)、そして(トラップ度は低いものの)Drake(ドレイク)などのアーティストが飛躍しています。

Fetty Wap – Trap Queen

2015年には隻眼(せきがん)の新人、Fetty Wap(フェティ・ワップ)が「Trap Queen」を大ヒットさせ、メインストリームでのトラップの存在感を示しました。

 

そして2015年にはDrake(ドレイク)は、Future(フューチャー)とコラボレートすることで、アルバム全体においてトラップのサウンドを探究することに成功します。


 

EDMトラップの誕生

EDMがトラップへの入口となるケースが多いため、おそらくここからが、日本の多くのリスナーの関心のあるところでしょう。

2013年にはバウアーの「ハーレム・シェイク」がインターネット・ミームになるなど、トラップサウンドを採用したEDMソングが注目を集めるようになります。

Baauer – Harlem Shake [2012]

 

この記念すべき2013年には、巨大フェス「Ultra」に5人のEDMトラップのプロデューサーが出演し、もう一つの巨大フェス「Tomorrowland」ではトラップ専門ステージが設けられます。

そしてEDMトラップを世界的な人気に押し上げた曲、DJスネイクとリル・ジョンの「Turn Down for What」が爆発的ヒットを記録します。(これもインターネット・ミーム)

DJ Snake, Lil Jon – Turn Down for What [2013]


(別れた女の電話番号やるよ、番号間違ってるけどなw、ヒャッハー!というバトルラップネタ、周りのオーバーリアクションが肝)

 

2016年にはSkrillexがRick RossとのコラボでHybrid Trap(ハイブリッド・トラップ)の大ヒット曲「Purple Lamborghini」をリリース。トラップとダブステップとの相性の良さも示します。

Skrillex & Rick Ross – Purple Lamborghini [2016]

 

トラップミュージックの重要アーティスト

アーティスト

  • Future(フューチャー)
  • Young Jeezy(ヤング・ジージー)
  • T.I.(ティーアイ)
  • Yong Thug(ヤング・サグ)
  • Gucci Mane(グッチ・メイン)
  • Waka Flocka Flame(ワカ・フロッカ・フレイム)
  • Chief Keef(チーフ・キーフ)
  • Three 6 Mafia(スリー・シックス・マフィア)
  • Manny Fresh(マニー・フレッシュ)
  • 2 Chainz(トゥー・チェインズ)
  • Rick Ross(リック・ロス)

 

プロデューサー

  • Lex Luger(レックス・ルガー)
  • Zaytoven(ゼイトーヴェン)
  • Young Chop(ヤング・チョップ)

 

EDM編 加筆予定!!

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