Nu Disco(ニューディスコ)とは – 音楽ジャンル Part 4

公開日:  最終更新日:2021/06/22

Todd Terje

 

2010年~2012年

2010年代に入ってからは、フィルターディスコのように過去の音源をサンプリングしてそのまま曲に使用するのではなく、かつて存在したディスコソングの演奏を解析してオリジナルソングのアレンジに活かすタイプの曲が徐々に増えてきます。

マーク・ロンソンが主張する「新しいサンプリング手法」の時代の始まりです。(皮肉にもロンソンはこれが元で似た曲の作者からの訴訟ラッシュに追い込まれます。元ネタがハッキリしている方がマシなのかもしれません…)

ネットミームになったフレンチ・ディスコ、Baby I’m Yours

Daft Punk、Justiceを発掘した、Ed Bangerレコーズの社長、BUSY Pが次に発掘したアーティスト、ブレイクボットによる2010年のフレンチディスコ・ヒット。1983年の「George Duke – Reach Out」にインスパイアされた曲です。ブルーノ・マーズの大ヒット「Treasure」はこの曲に似ていたため、訴訟を避けるためにBreakbot & Irfanがクレジットされることになりました。

またこの曲は様々なタイプのインターネットミームでネタにされた曲としても知られています。

BreakBot feat. Irfane – Baby I’m Yours [2010]仏

Bruno Mars – Treasure [2013]米

世界的ヒット、バーブラ・ストライサンド

Armand Van HeldenとA-Trakのユニット、Duck Sauce(ダック・ソース)が生み出した世界的ヒット。EDMの前段階としてエレクトロハウスが流行した頃に、ガラージ畑のヴァン・ヘルデンがEDMっぽく作ったニューディスコ。

Duck Sauce – Barbra Streisand [2010]米/豪

Barbra Streisand 原曲

Boney M – Gotta Go Home [1979]独

言わずと知れたナイル・ロジャースの名曲の2010年リミックス盤。

Chic – I Want Your Love (Dimitri From Paris Remix) [2010]米/仏

Tom Trago – Use Me Again (Carl Craig Rework) [2010] Disco House

Fake Blood – I Think I Like It [2010]英

Example – Kickstarts (Produced by Sub Focus) [2010]英 Electro House

ダフト・パンクのGuy-Manuel de Homem-Christoによるプロデュース。血しぶき飛び交うニコラス・ウィンディング・レフンのカルト映画「Drive」オープニング曲。エンディング曲「A Real Hero」と合わせてSynthwave(シンセウェイヴ)のカテゴリにも入ります。

Kavinsky – Nightcall [2010]仏 Nu Disco/Electro/Synth-pop

Benny Benassi ft. Gary Go – Cinema [2011]伊 Electro House

Calvin Harris – Bounce ft. Kelis [2011]米 Electro House

Todd Terje – Inspector Norse [2012]ノルウェー

北欧のCosmic Disco(コズミック・ディスコ)と称されるノルウェーのトッド・テリエより。

EDM系ミュージシャンとみなされる事の多いマデオンですが、本質的にはフレンチ・ディスコの系譜にあるミュージシャンです。

Madeon – Icarus [2012]仏

カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したフランスのLGBT映画『アデル、ブルーは熱い色』挿入歌。

Lykke Li – I Follow Rivers (The Magician Remix) [2012]スウェーデン/ベルギー

本人は嫌がっていますがNu Discoに分類される、Moon Boots(ムーン・ブーツ)の人気曲。原曲は1993年ジャネット・ジャクソンの「If」。

Moon Boots – Sugar [2012]米

Daft Punk(ダフト・パンク)のThomas Bangalter(トーマ・バンガルテル)がこっそりリリースしたソロ曲。

Thomas Bangalter – Club Soda [2012]仏

イタリアのBottin(ボッティン)より、1980年のフレンチ・ディスコをサンプリングしたディスコハウス/ニューディスコ。

Bottin feat. Jupiter – Sage Comme Une Image (Club Mix) [2012]伊

 

2013年

2013年にはいくつかのディスコ/ファンクの曲がチャートインしましたが今回はもっと70年代色が強く、70年代後半以降ポップチャートのダンスソングが他のどのポイントよりも多いと述べた情報筋もありました。

2013年の最大のディスコ・ハウスヒットは、ダフト・パンク feat. ナイル・ロジャースの「Get Lucky」でした。この曲は、当初、夏の最大ヒットの有力候補と考えられていましたが、別のディスコスタイルの曲、ロビン・シック「Blurred Lines」の5週間後にピークとなり、Builboard Hot100で12週連続1位となり、夏の最終曲そのものになりました。

Daft Punk – Get Lucky ft. Pharrell Williams, Nile Rodgers [2013]仏・米

2013年にダフト・パンクは多くのディスコリバイバル曲にクレジットされましたが、彼らの典型的なフレンチ・ディスコの楽曲とはかけ離れており、本来のディスコミュージックの楽曲スタイルとすら異なると指摘される事もありました。

しかしジョルジオ・モロダーやナイル・ロジャース等のレジェンドとのコラボレーションにおいて、ディスコとは(過去に)耳にしてきた音楽の事とは限らず観念的なものである、と捉えられるようになったのでした。

Satin Jackets – You Make Me Feel Good [2013]独

Tropical House(トロピカルハウス)とNu Disco(ニューディスコ)の中間的なテイストの曲。Beatportはニューディスコ扱い。

 

2014年~2015年

重鎮アーサー・ベイカーの2014年ヒット、No Price

アフリカ・バンバータとの歴史的名作「Planet Rock」をはじめヒップホップやフリースタイルなど打ち込み系ダンスミュージックのパイオニアとして80年代前半に活躍した大御所プロデューサー Arthur Baker(アーサー・ベイカー)が、1979年に制作した未発表曲をSlam Dunk’d(スラム・ダンクド)名義で35年越しに完成させたディスコハウス型のキラーチューン! カナダのクローメオ(Chromeo)との共作。

Slam Dunk’d feat. Chromeo & Al-P – No Price [2014]米/加

Jungle – Busy Earnin [2014]

ノエル・ギャラガー、ジャミロクワイ、ジャスティン・ティンバーレイクら大物ミュージシャンが大絶賛する、UKロンドンのネオソウル・バンド/エレクトリックポップ・デュオ、Jungle(ジャングル)による2014年ヒット。

Todd Terje ‎– Delorean Dynamite [2014]ノルウェー

ノルウェーのトッド・テリエによるSpace Disco(スペース・ディスコ)テイストのヒット曲「デロリアン・ダイナマイト」。タイトルにも方向性が表れていますね。

イビザ・アンセム「Coma Cat」でも知られるTensnake(テンスネイク)のヒット曲。EA Sportsのサッカーゲーム「FIFA 15」のサウンドトラックにも収録されています。

Tensnake feat. Thabo – Pressure [2014]独

Hot Natured – Benediction [2014]英/米

Jamie Jones、Ali Love らによる英米合同ユニット Hot Natured(ホット・ネイチャード)の傑作シングル。

Hot Natured – Benediction (Lxury Remix) [2014]英/米

Breach – The Key feat. Kelis [2014]英

リミックス版よりもオリジナルの方が断然ディスコっぽくフロアを盛り上げてくれるフォスター・ザ・ピープルのキラーチューン。かつてのロッキンディスコ的ニュアンスの曲です。

Foster The People – Best Friend [2014]米

よくぞこの埋もれた名曲を発掘してくれました!「Wild Child – Renegade Master」のリメイク版「The Renegade」をヒットさせハウス用サウンド素材集もリリースしているUKのリミキサー/DJ、Friend Within(フレンド・ウィズイン)ことリー・モーティマーによる1981年のレア・グルーヴ「Donna Washington – Going for the Glow」のリエディット曲。

Donna Washington – Going for the Glow (Friend Within Rework) [2014]米/英

Tuxedo – Do It [2014]米
Tuxedo – The Right Time [2015]米

JunoとBeatportでNu DiscoなのかSoul/Funkなのか見解が分かれるところですが重要曲なのでリストイン!Mayer Hawthorne(メイヤー・ホーソーン)率いるTuxedo(タキシード)の代表曲とChic(ナイル・ロジャース)風のストリング使いが印象的なヒット曲。

ディープハウスと呼ぶに遠くニューディスコ的な軽さのあるヴォーカルハウス・ヒット

Bakermat – Teach Me [2014]蘭

イビザ・アンセム「Au Seve」でも知られるUKのハウスDJ/音楽プロデューサー、フリオ・バッシュモアのヒット曲。Salsoul レーベルのフィリーソウル有名曲「Inner Life feat. Jocelyn Brown – Make It Last Forever」からのサンプリングです。バッシュモア+父ちゃん母ちゃん+友達+地元の皆様の出演で撮影した手作りPVが和みます。

Julio Bashmore – Holding On ft. Sam Dew [2015]英

1977年First Choice「Let No Man Put Asunder」のベースラインだけで突っ走るパープル・ディスコ・マシーンの出世作。

Purple Disco Machine – Yo [2015]独

Atlus (Denis Sulta) – A Little More Time [2015]英

Shamir – Call It Off [2015]米 Indie Dance/Nu Disco/Electro House

2015年はインディーダンス扱いの曲も含めてディスコの影響を受けたロックソングが多くリリースされた年でした。リミックス版がNu Discoカテゴリとなったりしますがここでは原曲を挙げます。

Coldplay – Adventure Of A Lifetime [2015]英

Tame Impala – Let It Happen [2015]豪

Unknown Mortal Orchestra – Can’t Keep Checking My Phone [2015]NZ

 

Part 5に続く

 

 

 

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