IDM / Intelligent Dance Music(インテリジェント・ダンス・ミュージック) とは – 音楽ジャンル

公開日:  最終更新日:2019/11/17

The 50 Best IDM Albums of All Time – Pitchfork

The 100 greatest IDM tracks – FACT Magazine

List of intelligent dance music artists – Wikipedia「IDMリスト」

意味

 

IDMは、90年代初頭にに登場したエレクトロニックミュージックのジャンルであり、ダンスよりもホーム・リスニングに適した実験的または知性的なサウンドを特徴としています。

デトロイトテクノ、アシッドハウス、UKブレイクビートからアンビエントミュージックやその他のエレクトロニックミュージックまで、さまざまなソースの影響を受けています。

スタイル的には、IDMは特定ジャンルの様式を志向するものではなく、個人主義的な実験に依拠する傾向があります。

このジャンルに関連する著名なアーティストとして、Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)、Black Dog(ブラック・ドッグ)、The Orb(ジ・オーブ)、Autechre(オウテカ)、Luke Vibert(ルーク・ヴァイバート)、Squarepusher(スクエアプッシャー)、Boards of Canada(ボーズ・オブ・カナダ)などが挙げられます。

ただし、IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)という言葉自体は、エリート主義的であり他の音楽スタイルに対して中傷的であるとして、エイフェックス・ツインや μ-Ziq(ミュージック)を含む(IDMとみなされた)アーティスト達から批判され、拒絶されています。

 

Pitchfork:The 10 Best IDM Albums

 

µ-ziq – within a sound [1995]

Aphex Twin – Girl / Boy Song [1996]

この言葉は 1993年米国において、WarpレコードのコンピレーションCD「Artificial Intelligence (1992年)」に関しイギリスの優れたアーティストについてディスカッションするためのメーリングリスト上で作成された、「IDMリスト」が元となっています。

このIntelligent Dance Musicという言葉は広く非難されているものの、2014年の音楽批評家のSasha Frere-Jones(サシャ・フレール・ジョーンズ)の考察によれば、依然として一般的に使われているとされています。

 

Ambient techno(アンビエント・テクノ)

1980年代後半にアシッドハウスや初期のレイブの波に乗って、The Orb(ジ・オーブ)やThe KLF(ザ・ケイエルエフ)のようなイギリスのグループは、アンビエント・ミュージックと融和したハウスミュージック(特にアシッドハウス)である、アンビエント・ハウスを制作しました。

The KLF – Chill Out [1990]

The Orb – Little Fluffy Clouds (Original Mix) [1990]

この「アンビエント・ハウス」という言葉は、”ダンスだけでなくリスニングに適している”とみなされた当時の電子ダンスミュージックに対し、無差別に適用されていました。

並行して、テクノでは、イギリスのエイフェックス・ツイン、日本のテツ・イノウエなどが、アンビエントや他の実験音楽の要素を持ったメロディックでリズミカルなダンスフロア志向のテクノ、「アンビエント・テクノ」と呼ばれる楽曲を制作していました。

この実験的な音楽は1990年代初頭までに増加し、主にイギリスのレコードレーベルから様々なバリエーションの優れた楽曲がリリースされました。

有名なレーベルとして Warp (1989)、Black Dog Productions (1989)、R&S Records (1989)、 カール・クレイグのPlanet E、 Rising High Records (1991)、 リチャード・ジェームス(エイフェックス・ツイン)のRephlex Records (1991)、カーク・ディジョージオのApplied Rhythmic Technology (1991)、Eevo Lute Muzique (1991)、General Production Recordings (1989)、Soma Quality Recordings (1991)、Peacefrog Records (1991)、 and Metamorphic Recordings (1992)などが挙げられます。

 

インテリジェント・テクノとエレクトロニカ

(日本ではインテリ・テクノと略する場合も)

1992年、Waprレコードから「Artificial Intelligence」シリーズの最初のコンピレーションアルバムがリリースされたのが事の始まりでした。

「Warpのエレクトロニック・リスニング・ミュージック」とサブタイトルが付けられたこのレコードはAutechre(オウテカ)、B12(ビートゥエルブ)、The Black Dog(ブラック・ドッグ)、Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)、The Orb(ジ・オーブ)らが別名を使用した曲を収録していました。このレーベルからリリースされた電子音楽を、Warpの共同オーナーであるSteve Beckettは、「ポスト・クラブ、ホーム・リスニングの聴衆を対象としている」と語っています。

「Artificial Intelligence」シリーズが成功した後、「インテリジェント・テクノ」は好感を持たれましたが、ハイブリッド形式でありながらxxxxハウスやxxxxテクノといった接尾語を取り払って「アンビエント」と表現しても共通の同義語とみなせるような音楽でした。

同時期 (1992–93)には、「アート・テクノ」、「アームチェア・テクノ」「エレクトロニカ」などの名前も使われ、いずれも「エレクトロ・ダンス・ミュージック」の新境地を表現しようと試みていましたが、それらは自宅で楽しむための音楽でした。

その頃イギリスでは、早くもありきたりになってしまった過激なブレイクビートとサンプリングによるハードコアテクノの楽曲が、音楽市場にあふれていました。Rave(レイブ)は汚らわしいワードとなってしまっていたため、代わりにロンドンのナイトクラブは「インテリジェント」もしくは「ピュア」なテクノをプレイすると宣伝し、ハードコアサウンドが商業的すぎると感じていた耳の敏感な客にアピールしたのです。

そして1993年には、New Electronica、Mille Plateaux、100% Pure、Ferox Recordsといった「インテリジェント・テクノ」「エレクトロニカ」の新レーベルが登場しました。

The IDM List(IDMリスト)の誕生

1991年11月、Usenetのフォーラムにおいて Coil(コイル)のEP「The Snow」のリファレンス上で初めて「Intelligent Techno(インテリジェント・テクノ)」というフレーズが登場します。

Coil – The Snow [1991]

インターネット以外では1992年後半に、Jam & Spoon(ジャム・アンド・スプーン)のEP「Tales From A Danceographic Ocean」、そしてThe Future Sound of Londonの音楽を解説するリファレンス上でアメリカとイギリスの出版社から同じ「インテリジェント・テクノ」というフレーズが登場しました。

Jam & Spoon – Stella [1992]

The Future Sound Of London – Papua New Guinea [1991]

このフレーズのもう一つの例は、1993年4月のUsenetのフォーラムで、The Black Dog(ブラックドッグ)のアルバム「Bytes」※ に関するリファレンスでの例です。

※ 93年にワープ・レコーズのAIシリーズの一つとしてリリースされたアルバム『Bytes』(Black Dog Productionsのコンピレーションという体裁で、3人が各自持ち寄った曲を収録したもの)により、一気にテクノシーンのメジャーなアーティストとなりました。このBytesは他アーティストへも多大な影響を与え、ワープ10周年の際に、最も印象的なアルバムとして多くのアーティストがこれを挙げています。

Black Dog Productions – Bytes [1993]

1993年にはNMEのBen Wilmot (ベン・ウィルモット)がテクノをダンスミュージックに置き換えて「Intelligent Dance Music」と表現します。

このような用語がインターネット上において幅広く使われだしたのは1993年の8月、Alan Parry(アラン・パリー)が「Intelligent Dance Music」についてディスカッションする為の新しいエレクトロニック・メーリングリスト、「Intelligent Dance Music list」 略して 「IDM List」の存在をアナウンスしてからでした。

 

その他の代表曲

IDM誕生以前の1990年、デトロイトテクノの重鎮にしてジャンル名称 Techno(テクノ)の名付け親でもあるホアン・アトキンスの早すぎた楽曲

Model 500 (Juan Atkins) – Ocean to Ocean [1990]

Orbital – Chime [1990]

LFO – LFO [1990]

Boards of Canada – Everything You Do is a Balloon [1996]

Squarepusher – Beep Street [1997]

Autechre – Gantz Graf [2002]

Four Tet – A Joy [2005]

Lone – Airglow Fires [2013]

Clark (Chris Clark) – Unfurla [2014] Warp Records

Floating Points – LesAlpx [2019] Ninja Tune

 

 

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