Balearic(バレアリック)、Ibiza(イビザ/イビサ) Part 2 ハウス隆盛期1

公開日:  最終更新日:2019/08/19

 

90年代 ハウス隆盛期

村上龍の小説「イビサ」が書き下ろされた90年代前半、クラブミュージックの中心はハウス/テクノでした。その頃、日本ではなぜかユーロビートの勢いもなかなか衰えず、実はイタリアの音楽プロダクションは世界から見向きもされなくなったユーロビート/ハイエナジーを日本の音楽市場のためだけにレコーディング、制作し続けていたという衝撃的な秘話もありました。

80年代後半から90年代にかけて、クラブミュージックの中心はシカゴからNY/ロンドン、そしてイビザへと移って行きます。David Guettaがハウスを布教したパリでは密かにフレンチ・ハウス(フレンチ・ディスコ)も成長します。このフレンチ・ハウスはバレアリックの成熟期にフィードバックされます。

90年代には大量のハウスミュージックが生産されましたが、バレアリックとみなされるものは、Italo house(イタロ・ハウス)Deep House(ディープ・ハウス)の中でもパーカッシブな曲、ラテン調のホーン、地中海ポップスのメロディなどの特徴を持つ曲がメインになります。リゾート地ならではの「ハッピーでチャラい」テイストの傾向も持っています。反面、緊迫感のある曲が少ないと言えます。90年代半ばにはトランスが登場し、イビザ・トランスというジャンルも誕生しますが、ここでは触りだけにとどめます。

My Bloody Valentine – Soon (Andy Weatherall Mix) [1990]

Meat Beat Manifesto – Psyche-Out [1990]英

DHS (Dimensional Holofonic Sound) – House Of God [1990]米 Techno

Frankie Knuckles(フランキー・ナックルズ) & Jamie Principle(ジェイミー・プリンシプル)「Your Love」のリワーク曲
The Source Feat. Candi Staton ‎– You Got The Love (Erens Bootleg Mix) [1991]

Crystal Waters – Gypsy Woman (She’s Homeless) [1991]米

ニール・ヤング原曲の緩いグランドビートカバーもチルアウト系イビザサウンドを象徴しています。

Saint Etienne – Only Love Can Break Your Heart [1991]英

Alison Limerick – Where Love Lives [1991]英

下品になってしまう前の、初期のレイブ・サウンド~ハードコアテクノのパイオニア、Slipmatt(スリップマット)の代表曲。

SL2 (Slipmatt & Lime) – DJs Take Control [1991]英

現在でもいたるところでサンプリングされる初期レイブ・サウンドの代表曲。

Outlander – Vamp [1991]ベルギー

下品になってきはじめたハードコア・テクノの代表曲3選。ピアノを主体としたイタロハウスの影響も受けています。2019年の現在聴き直しても凄まじい迫力です。このジャンルはいつか再評価されても不思議はありません。

Bizarre Inc – Playing With Knives [1991]英

Cubic 22 – Night In Motion [1991]ベルギー

L.A. STYLE – James Brown Is Dead [1991]蘭

後にIDMの分野で活躍するジャム&スプーンが92年の時点でリリースしていたトランスミュージックのハシリとも言える定番曲。

The Age Of Love (Jam & Spoon mix) [1992]独 Techno/Trance

Follow Me – Aly us [1992]米

CeCe Peniston – Finally [1992]米

Atrantic Ocean – Waterfall [1993]蘭 House/Trance

Roland TB-303を使用したアシッドハウス・リバイバルの代表曲。

Hardfloor – Acperience 1 [1992]独

アンセム、Nightcrawlers (MK) – Push The Feeling On

イビザだけでヒットした訳ではありませんが重要なイビザアンセムです。Philip Georgeなど2010年代前半のEDM寄りのディープハウスは、基本的にMK(エムケー)が制作したこの曲のスタイルを踏襲しています。

Nightcrawlers – Push The Feeling On [1992]英

店名がタイトルとなったイビザ・アンセム Cafe Del Mar

Energy 52 – Cafe Del Mar [1993] Ibiza Trance

アンセム、Robin S – Show Me Love

「Push The Feeling On」と同系のサウンド。こちらもアンセムです。

Robin S – Show Me Love [1993] 米

シンプリー・レッド「Fairground」の元ネタ、Give It Up

イビザの特徴であるパーカッシブなサウンドを極限まで煮詰めるとこうなります、という90年代前半のハウス。1995年には、屋敷豪太の加入した第二期Simply Red(シンプリー・レッド)の世界的ヒット「Fairground」のリズムトラックとして採用されました。同様のアレンジは1995年の邦楽 The Boom「風になりたい」にもみられます。結論として言えるのは ”セルジオ・メンデスはやはり偉大だった”。

Goodmen – Give It Up [1993]蘭

参考)Simply Red – Fairground [1995]

Give It Up 原曲×2

Sérgio Mendes – Fanfarra (Cabua-le-le) [1992]伯

Sérgio Mendes- Magalenha [1992]伯

 

River Ocean ft. India – Love & Happiness (Yemaya Y Ochùn) [1994]

The Bucketheads – The Bomb!

Masters At Work のケニー・ドープによるイビザアンセム。バレアリックにピタリとハマるシカゴの「Street Player」はこれをきっかけに亜種のマッシュアップ曲がリリースされるようになりました。

Kenny “Dope” Presents The Bucketheads – The Bomb! [1994]米

The Bomb! 原曲

Chicago – Street Player [1979]米

イビザアンセムですがミュージックビデオもイビザの街中とクラブPACHAで撮影しています。ポン引きに戸惑いつつ、一目惚れの彼女に巡り合うアメリカ人旅行客!

The Original – I luv U baby [1994]米

Jamiroquai – Space Cowboy (David Morales Remix) [1994]英

Double Trouble、Beats International、を経てFatboy Slim(ファットボーイ・スリム)を名乗る前のNorman Cook(ノーマン・クック)によるヒット。

Mighty Dub Katz – Magic Carpet Ride [1995]英

De’lacy – Hideaway [1995]米

Gusto – Disco’s Revenge [1995]米

原曲:Harvey Mason – Groovin’ You [1979]米

 

Part 3につづく

 

 

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